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めまぐるしく物色の方向も変わる相場だが、基本的に強い相場であることは、はっきりしている。
内需か輸出関連か、主力大型株か中小型株か、という2つの座標軸から、物色動向をみることが、これまでは有効だったわけだが、これが今では、前者は比較的軽視していいようになって来たように感じる。

主力大型株vs中小型株では、どうも、やはり中小型株に軍配が上がるのではないか。この背景・原因には、信用取引の規制が緩和されたことがあるのではないか、と、私は考えているが、これは、具体的証拠があるわけではなく、仮説にすぎない。

実は、不動産株の上昇率を調べてみて、上記の結論(「主力大型株vs中小型株では、どうも、やはり中小型株に軍配が上がるのではないか」)に達したのである。詳細は省くが、2.19日から3.19日までの上昇率、および3.01日から3.19日までの上昇率を、主な中小型不動産株(20社)と三井不動産で比較してみたのである。

三井不動産は、2.19日比25%、3.01日比9%の上昇だった。
これは、中小型不動産株の、ほとんどより低かった。2.19日比では、大半の中小型不動産株は20%以上上昇、サンフロンティア、穴吹興産、FJネクストは59%から71%の上昇となっている。3.01日では、中小型不動産株は、それまで急騰した一部銘柄(サンフロンティア、シノケン等)を除くと大半の銘柄が17%以上の上昇率となっている。グランディハウス、、FJネクスト、ウッドフレンズ、穴吹興産、アイディホームは20%から38%の上昇となっている。

というわけで、やはり、今後も、とりあえず、中小型株中心の運用で行くとしよう。

3月決算会社の配当取りの動きが最終局面に来ている。26日が権利つき最終、27日が権利落ち。
当道場銘柄で高利回りのものをあげると

リロHD(推)が期末一括で75円配当だ。
日信電子サービス(推)も期末一括18円配当。
エスイーも期末一括15円配当、加えて1000株以上で3000円相当の商品。

なお、日信電子サービスは、例の交通系ICカードの相互利用が、いよいよ3.23日から始まる。TV等が大々的に取り上げる可能性が高い。改札機の更新需要が本格化するので、同社には大きなビジネスチャンス。1170円高値更新から一段高の可能性が高いとみる。

ここに来て老人ホーム・介護関連銘柄が、結構上げている。ケア21、ユニマットそよ風(推)、セント・ケアなどである。中でもセント・ケアは期末一括21円配当で、先週末1355▼25と下げているので、狙い目だ。


3.17日付けで挙げた5銘柄、日信電子サービス、セント・ケアあたりが、目先面白そうだ。
言い忘れたので補足すると、あいHD(推)は、前稿でも書いたように、この下げたところは、絶好の仕込み場だろう。

3月21日 0時40分記
相変わらずめまぐるしい相場が続く。前日は主力株中心に下げたわけだが、19日は一転主力株中心に上げる展開となった。

当道場銘柄は、それなりの成果は上げているものの、2月18日以降3月14日まで、絶好調が続いた反動で、この3日間は、物足りない動きになっている。
ただ、これは、2月08日から15日の低迷が、その後の絶好調につながったことを想起すれば分かるように、次なる飛躍への準備期間とみるところだ。

個人的には、FPG(推)と協立電機(推)の動きに、振り回されている感が強い。
この2銘柄は、今後、どうなるか?
業績下方修正で売り込まれたMARUWA(推)が、大きく戻している。また、一時どうなったのかと思わせるほど、低迷していたTPRも、ここに来て急速に戻し、19日は1482△100と急伸した。ストップ高後、一時調整を余儀なくされていた穴吹興産(推)も一息入れてからの上げっぷりは、すさまじく19日は650円まであって引けは636△34。

このように、昨今の相場は、途中調整を挟もうと、結局は盛り返し、さらなる大きな上げにつながることが、圧倒的に多い。

FPGが2990円高値を更新できるかと、聞かれると、即答しづらいが、いずれにせよ、そう弱気になる必要はない。Jトラストは、ここに来て新値街道まっしぐらだ。もう少し戻したところで売るか、3000円前後まで狙うか、さらなる高みを期待して持続か、どの選択がいいか、各人の選択に任せたい。私は例によって、もう少し戻したら、少しずつ売り上がる作戦。一部は3000円越えとなっても残す。

協立電機は、、4日続落で、この間409円下げたわけだが、その前3日間で631円上げている。あまりの上げっぷりに反動も大きいということだろう。しかし、この下げも、そろそろ限界、22日、23日のどこかで、19日のFPG(164円高)のような急騰を演じるかもしれない。私は19日も、少し買った。

不動産株は、主役を変えつつ急騰を続けている。19日も、アーバネット57300△4200、和田興産730△47、常和HD2476△124、穴吹興産636△34などが、大きく上げた。
こうなると、どうみても出遅れが際立つのが、エストラスト(推)とウッドフレンズ(推)の2銘柄。

エストラストは、19日、2451△56と上げ、再び2620円高値挑戦ができる位置に近づいて来た。
ウッドフレンズは、もみ合いが続くが、3月14日に昨年来高値は付けているわけで、シコリは無く、どこかで吹き上げるのではないか。

あいHD(推)は、この押し目は絶好の拾い場だろう。
リロHD(推)も、高寄りしてだれるという動きを2日続けているが、早晩、ここで付けた高値を大きく上回ることになろう。

こうした情勢分析のもと、休み明け、どう出るかについては、次回に。

3月20日 0時38分記
18日の相場は、主力株中心に大きく下げた。キプロス問題と、それに伴う円高が嫌われ、ソニー、ソフトバンク、ファストリなどの日経平均寄与度の大きい銘柄の下落率が大きかったため、日経平均の下げは340円、2.71%に達したが、値下がり銘柄数1179に対し値上がり銘柄数453で、実感としても、それほどの下げではなかった。政府が石炭火力推進と伝えられ、住友石炭がストップ高、またダイエーも読売新聞が17日に、イオンが子会社化もと報道したことで同じくストップ高した。
2部指数、日経JQ平均は続伸、、昨年来高値を更新、マザーズも続伸した。

キトー、穴吹興産、グランディハウス(推)は、昨年来高値更新。トラストパーク、日本管理センター、アクトコール、Jトラスト、ウッドフレンズなども上げた。
一方、協立電機(推)は下げ止まらず2073▼129、いであも下げた。下げ圧力が強いわけだが、基本的な見方は、前稿で書いたとおり、私は強気である。協立電機の突っ込んだところは、指し値買いを入れ、少し買った。エストラスト(推)は2500△51までありながら引けは2395▼54。FPG(推)も3日続落となったが、反発を待つところだろう。

リロHD(推)は、大幅高で寄り、その後大きくだれ、引けは4070△45。買い方が難しかったが、高く買ってしまった方も、買いそびれた方も、4100円以下は、買っていいだろう。この会社の将来性を考えれば、天井は高いとみる。

あいHD(推)は、昨年来高値更新となる891円まであったが、引けは876▼6。押し目は買い増していくのもよい。早晩上方修正がある可能性が高く、その前に買っておきたい。

ジェイコムは797△22、アマナは656△26、エスイーは638△8と、そろって高かった。
オプトエレクトロニクス(推)676△96(一時ストップ高)、アクトコール1875△114などを見るにつけ、何が上げるか分からないことを実感させられる相場だ。持ち株で、どんどん上げていって売る場合でも、ごく一部は残すのがいいかもしれない。また、資金が許すなら、私が挙げた銘柄で少額で1単位買える銘柄は、宝くじ感覚ででもいいので、出来るだけ買っておくと面白いだろう。上記のジェイコム、アマナなどである。

3月19日 0時51分記
協立電機(推)の株価が、15日、急落した。
2350△4と小高く寄り付いたが、すぐに下げに転じ安値2121▼235まであって引けは2202▼144。

この急落は15日発売の四季報のためと思われる。
四季報は2013.6月期業績予想を、会社発表と同じく、経常利益11.0億円としている。これは、想定線で、悪材料とまでは言えない。問題は2014.6月期業績予想で、経常利益を前の期比横ばいの11.0億円としていることである。投資家にしてみれば、高成長企業として最低でも11.5億円、あわよくば12.5億円以上といったところを予想・期待していたであろう。その期待を裏切られたことが、この急落になったとみていいだろう。
加えて、前号で「越波式波力発電」に言及していた会社情報では、今号では、これに言及なしで、これも期待はずれだった。しかし、その後、「越波式波力発電」には、進展もあるのであり、珍しく四季報を抜いたとも言えるこの材料を今号で無視するのは、どうしたことだろう。担当者が変わったのではと思うが、そうだとしても前任者のいい点を引き継がなくてどうするのか。

【2013.6月期は上方修正か】
協立電機は2.06日に中間決算の発表を行い、中間期、及び通期業績の上方修正を行った。
それでは、同社の2半期ごとの経常利益(単位=100万円)の推移をみてみよう。

2011.12中間期(実績)=334
2012.06下半期(実績)=354
2012.12中間期(実績)=664(上方修正前は400予想)
2013.06下半期(予想)=436(上方修正前は500予想)

2.06日、2012.12月中間期の経常利益が、当初予想の400から実際は664になったことを発表したとき、あわせて2013.6月期通期業績を900から1100へと上方修正している。
しかし、これは、私が作成した上表を見れば一目瞭然だが、2013.06月期下半期の経常利益を500から436へ下方修正したことに他ならない。

こんなことが、にわかに信じられようか?
334、354、664と順調に増加してきた経常利益が突如436へ急減するというのである。しかも2012.12中間期は上方修正したのに下半期は逆に下方修正するというのである。
私は、下半期について、最低でも当初予想の500、常識的には550~700(絞れば600~680)を予想していた。そういう読みに基づいて推奨もしているわけである。

四季報が、どういう根拠で、あのような予想をしたのか分からないが、実際は、2013.6月期の経常利益は四季報予想(会社予想、会社情報予想も同じ)の11億円を上回る可能性が、非常に大きいと、私は予想する。

ついでに言えば、これまでも何度か書いたように、ほとんどの会社は極度に下方修正を嫌う。特に上方修正した場合、結果が、その上方修正の数字を下回ることは、それ以上に嫌うように思う。だから、その後、外部環境の激変(例えばリーマンショック、東北大地震が襲う)でもない限り、上方修正した数字を下回ることは、まず無い。

以上のように考える私は、協立電機の2013.6月期経常利益は、四季報などのいう11億円ではなく、シビアにみても12億円、恐らくは、それ以上になるとみる。また2014.6月期についても、電力料金高止まりでグリッド・グリーンの伸びが見込める、アベノミックス効果も期待できることから、横ばいではなく、それなりの増益が期待できるとみる。

以上のような見方が正しいとすれば、15日の下げは間違いということになる。
また「越波式波力発電」の評価も、これからだ。

こうしたことを頭に入れたうえで18日以降、株価がどう動くか見守りたい。

3月18日 0時06分記



8876 リロ・ホールディング(東証1部)
株価=4025△185(03月015日終値)
出来高=107000株(03月015日) (売買単位=100株)
2012年05月15日=1922円~4065円=2013年3月15日(年月日=年初来安値~年初来高値=年月日)
自信度=☆☆☆
推奨度=☆☆☆

リロHDの株価は、15日、急伸、連日の昨年来高値更新となった。これは14日、引け後に今期業績の上方修正と増配を発表したためだ。もう少し待ってほしかったところだが、しょうがない。
転勤留守宅の賃貸管理を主力事業に、ほかに企業の福利厚生運営代行、リゾート事業を営むが、これらが、全て好調だ。
2010年10月に、小田急線、京王線沿線の不動産賃貸・管理会社の東都を買収、2013年(2月or3月)には東急東横線沿線の不動産賃貸・管理会社のベスタスグループを買収した。
被買収会社の主力事業である賃貸管理・仲介事業に対し、リロHDグループの約1万社に上る法人顧客基盤の活用で入居率の向上等が見込める。

ただ、私が当社に注目するのは「親の介護に伴う留守宅管理を本格開始」(四季報春号)だ。「引き合い急増」(同)ともあるが、これほど、今の時代の要請にマッチした事業は、めったにあるまい。急速に進む高齢化で、こうした需要が急増していることは、容易に想像がつくが、これを引き受けるところとしては、まず信用が第一だろう。この意味でも東証1部上場のリロHDはうってつけだ。

株価は4000円台に乗せ高値更新中だが、ここ数年を見ても、年々10%超(今期予想は17%)の高成長を続けながら、今期予想実質PER13.8倍(来期予想は当然低下する。経常利益で1割増益とすると実質PERは12.6倍)というのは、超割安だ。

【新四季報・新会社情報から厳選5銘柄】
四季報を読んで、これはという銘柄を、かなり乱暴に、かなりのスピードで選ぶという作業を、例によって14日にやったわけだが、その後15、16、17と私の人生辛かった(藤圭子=宇多田ひかるの母=の歌みたいになってしまった!)のだが、めげずに続けて、会社情報を含め検討を重ね、今ここに、その結果選び出した100くらいの銘柄からの厳選5銘柄(リロHDを含む)をお知らせしよう。

リロHDと、あいHDは、どちらを推奨銘柄にしようか迷ったのだが、あいHDはすでに推奨銘柄にしているので、今回の推奨銘柄はリロHDにしたわけである。

①8876 リロHD(東証1部) 4025△185(3.15日終値。以下同)=推奨銘柄として書いたとおり。

②3076 あいHD(東証1部) 882△19=「カードは金融機関の即時発行機へ展開」と四季報にあるが、折しも、三菱UFJ銀行がカードの即時発行をウリにしたTV・CMをやっている。

③2462 ジェイコムHD(東証1部) 775△6=「新規事業のアパレル業界向け派遣は大手取引先との中期契約を獲得」(会社情報)とある。

④2402 アマナHD(マザーズ) 630変わらず=四季報で2013.12月期経常利益予想は3.0億円(会社予想と同じ)だが、春号で加わった2014.12月期経常利益予想は、なんと6.7億円。

⑤3423エスイー(JQ) 630△29=公共インフラの老朽化対策は焦眉の急。その本命になれる素質。

意図したわけではないが、なんと①から④まで、そろって・・・HDになった。
なお、推奨銘柄は、一応リロHDのみとする。

3月17日 22時27分記
お待たせしていますが、今後の予定について。

協立電機(推)の急落の原因と今後の見通し

新推奨銘柄及び四季報から精選した有望5(?)銘柄

を、書く予定です。

協立電機の方を先にと考えていたのですが、株価への影響では、逆がいい(推奨銘柄は穏健に寄らせたい、協立電機は、妥当な評価を受けさせたい)ので、そういう順序を予定しています。

3月17日 19時43分記
ショーエイの業績予想を、会社四季報と会社情報でみていたら、いろいろ違っていて、複雑な思いを抱いたことだった。結論的には、どちらももう少し、しっかりやれよ、ということである。具体的に、どうして、そう言うのかを書くこととする。

         売り上げ   経常利益   純利益  1株利益

会社四季報  12000    380     200    31.0
         14500    420     220    34.1
   
会社情報   12014    280     145    21.2
         16000    450     240    35.0

注=単位は1株利益のみ円、ほかは100万円。会社四季報、会社情報とも、数字の上段は2013.3月期予想、下段は2014.3月期予想。

何はともあれ、上記の両書の違いには、茫然とするではないか。
一般人で、どうして、こんなに違ってくるのか理解できる人は、まずいないだろう。というより、これを見て、即座に、そのからくりを分かるのは、小生しかいないのではないか、とさえ思えてくる。そして、こういういい加減というのが言い過ぎなら、怪しげな数字、情報で、株価が、あのようになる(3.15日終値=316▼29)のだから、投資家としては、たまったものではない。

まず、上段の2013,3月期予想について。
売り上げの違いは会社情報が会社発表の数字を踏襲しているのに対し、四季報が14(1400万円)だけ削ったためである。この、ある意味小細工のような操作について、読者諸氏は、ご存知だろうか?私自身、比較的最近気付いたことである。こういう操作はむしろ、読者を惑わせるので、やめたほうがいいと、私は考えるが、四季報では、やっているのである。要するに細かい数字を企業が出している場合、四季報側で独自に(勝手にと言うほうが適切だろうが)丸めた数字に修正しているのである。
経常利益、純利益は、実質的に大きな問題は無い。9月中間決算段階で、会社が発表していたと記憶するが、デリバティブ評価益が1.05億円発生しており、これが、最終的に維持できれば、会社四季報の数字くらいが見込まれよう。会社情報(会社発表の数字をそのまま使っている)も「円安水準によっては・・・デリバティブ評価益が発生し、経常・最収益が上ぶれする可能性。」としている。現在大きく円安になっていることでもあり、早晩、会社は上方修正することが決定的だろう。
1株利益については後述。

大きな問題があるのは、、下段の2014.3月期予想である。会社四季報と会社情報とでは、特に売り上げに大差がある。
売り上げは子会社2社の合併により増加するわけだが、前に書いたように、四季報前号の125億円予想は、勘違い、ミスだろうと指摘、編集部にも伝えておいた。今号で145億円に増額修正したわけだが、子会社合併による増加分が33.7億円(1.20付けの記事参照)あることからして、なお過少であろう。会社の中期業績目標である167.24億円は、やや過大だろうが、155億円~162億円程度とみるのが、妥当だろう。利益も、これに応じて増加するだろうから、結局会社情報の数字が、おおむね妥当と言えよう。

次に1株利益について。
会社四季報と会社情報の数字を見て、なにかおかしいと気付かれただろうか?暗算が得意な方なら、気付いた方もいるだろう。純利益200で1株利益31.0(会社四季報)と同240で同35.0(会社情報)は、明らかに矛盾する。
この問題については、実はかなり前に1度論じている。自社株買いの影響について書き、これを会社四季報は考慮しているが、会社情報は考慮していないということである。すでに2.13付けでショーエイによるクルー保有分ショーエイ株40.2万株の買い付け(自社株買い)については、書いている。だから、ショーエイの発行株数は685万株だが、1株利益算出に当たっては、これを差し引いた644.8万株を使うのが妥当なのである。言うまでも無く、四季報は644.8万株、会社情報は685万株を基に1株利益を算出しているから、上表のような矛盾がでているわけである。もちろん、644.8万株で算出した方が1株利益は増加する。

長々、会社四季報、会社情報が、当てにならないということで、私の見方を書いて来たわけだが、以下、結論として、2014.3月期業績について、私の予想数字を会社四季報、会社情報と比べる形で示しておこう。

           売り上げ  経常利益  純利益 1株利益
会社四季報   14500    420    220   34.1

会社情報    16000    450    240   35.0  

鎌倉雄介    16000    450    240   37.2

1株利益は、私の予想で37.2円だが、純利益を経常利益の6割とみなす実質値では41.9円になる。
会社情報の2013.3月期予想は21.2円だ。いかに1株利益といっても、違いがあることか。どれだけの投資家がこうしたことに気付いてくれるか、はなはだ頼りないが、しかし時間をかければ、いずれは真実が勝つ、ショーエイの1株利益は41.9円を反映したものになる。こういう信念で私は、株式投資をやっているのである。

ショーエイの株価は316円。実質PERは316÷41.9で7.5倍。3月末一括7.5円配当も控えており、それなりに反発するであろう。

3月16日 14時51分記
  
14日の相場は、小型株が大幅高、主力株は不動産や運輸は別とすると、高安まちまちだった。

当道場銘柄は、依然、絶好調が続いている。ここ急伸した協立電機(推)、FPG(推)を除くと、ほとんどの銘柄が上げた。
MARUWA(推)が急伸、推奨時株価を上回ったほか、エストラスト(推)も2390△121と急伸、ウッドフレンズ(推)も244000円まであって昨年来高値を一気に更新した。
他の銘柄については省略し、以下四季報を読んだ成果の一端を書くこととしよう。

まずショーエイ(推)だが、2014.3月期の売り上げについて、前号の125億円を今号では145億円としている。しぶしぶミスを認めた格好だ(2013,3月期の途中から、すでに連結開始なのだが、わざわざ「連結決算開始」と書いている)。
それはともかく、経常利益は

            前号      今号
2013.3月期 =2.8億円   3.8億円
2014.3月期 =3.0億円   4.2億円

となっている。満額回答とまでは言えないが、まずまずのものだったとは言えよう。

前号に比べ、今号で大きく業績が上方修正されているところでは、
5184 ニチリン       713△53
6804 ホシデン      570変わらず
7949 小松ウォール   1977△100
8889 アパマンショップ 3630△105
などがあるが、ホシデン以外は大きく上げている。四季報は、私のところへは16時30分頃に到着しているが、都心などでは後場終了より前に到着しているのだろうか?こういう疑問を抱いたことだった。確認していないが、そういう疑問があるので、大きく上げている銘柄は、注意した方がいいだろう。

当道場銘柄について。

あいHD(推)=今期経常利益、会社予想の42.5億円に対し47億円に増額、「耐震診断が超繁忙」とある。
やまびこ=2014.3月期経常利益を35億円と、2013.3月期の25億円の4割増という大幅増益予想にしている。
穴吹興産=2013.6月期経常利益を36.5億円(ほぼ会社予想と同じ)にし、2014.3月期は45.0億円と、大幅増益を見込む。
鈴与シンワート=「連続増益」とし、2014.3月期予想経常利益を、前号の4.1億円から4.4億円に増額している。

その他の、これはという銘柄については、今後、相場環境を見ながら、逐次、取り上げていくこととしよう。

【いであ】
915円で寄り付き、902円安値があって大引けは970△45。

同社は波のエネルギーを利用した「越波式波力発電」の研究をしている。これは、知る人ぞ知るの材料だが、この研究が、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業に採択されたのである。
東海大学海洋学部と協立電機、いであ、市川土木の3社が参加して、2012年11月から2016年2月まで実証研究を静岡県内の2ヵ所の海域で行なう。(「協立電機の薔薇色の未来」2.07付け)

に出て来る3社のなかの「いであ」こそJQ上場の「いであ」のわけである。
老朽インフラが問題になっているが、これらの耐震・補強工事に伴う環境コンサル、また海底資源(メタンハイドレードなど)探査に伴う環境・生態系調査でも、同社の活躍の余地大であり、協立電機との海洋発電を含め、こうしたことが広く知られれば、株価は4桁乗せが期待出来よう。

3月15日 1時32分記
13日の相場は、為替の円高もあって主力株中心に下げ、日経平均、TOPIXとも、小幅安だった。小型株指数は小幅高、2部、JQも小幅高、3連続安だったマザーズは2%弱の反発。
キヤノン、ファナック、コマツ、大成建設、ファストリなどが大きく下げ、芦森工業、ラサ工業、タクトホーム、都競馬などの急騰が目に付いた。

こうした相場は、私の得意とするところで、当然、当道場銘柄には、堅調なものが多かった。後でふれる協立電機(推)のほか、大半の銘柄が値上がりした。
やまびこ、グランディハウスは昨年来高値更新。FPG(推)、穴吹興産、ショーエイ(推)、トラストP、エストラスト(推)なども上げた。FPGは、弱気になる必要はなかろうという見方で書いて来たつもりだが、、この反発で、まだ相場が生きていることが分かった。
日信電子サービス(推)、セゾン情報は、予想通り反発局面入りをうかがわせる動き。トレジャーファクトリー、日本管理センターも、おぼつかない動きながらもプラスで引けた。やはり、この押し目は買い場だったのだろう。
MARUWA(推)が2683△188と、猛反発した。業績下方修正で、一時はこれまでかとも思わせたが、全般高にも助けられ、ここまで戻した。15日の四季報発売で来期業績への期待が高まっているのかもしれない。いずれにせよ、辛抱された方はかいがありました。小生は、かなりを処分したが多少は残している。

FPGとともに期待すると書いたJトラスト、澤田HDは、Jトラストは反発したが、澤田は865▼62(安値832円)と急落した。ただ乱高下する銘柄なので、突っ込んだところは拾っておくと報われよう。

あいHD(推)が上げた一方、、メディパルHDは大きく下げた。ただ、これはあいHDが、ここ下げていたのに対し、メディパルHDは上げ続けていたため、こういう結果になったのであり、心配無用だろう。

ウッドフレンズ(推)は224500▼1600。これで3日続落であり、また215200円まで下げたあとかなり戻して終えていることをあわせ考えると、これで調整完了ないしそれが近いとみてよかろう。新規の買いも反対しない。

協立電機は50円高で寄り付いた後、2478△236まであったが、その後2211▼1まで急落、しかし引けにかけまた大きく反発、結局2377△165で終わった。目先筋をふるい落とし、理想的な動きだったのではないか。2500円は、多少甘く言えば達成したわけだが、こうなると、やはり3000円を目指す動きとみるところだろう。3000円前後が終着駅となるか、3500円、4000円、5000円を目指すかは、現時点では判断できない。

なお協立電機が、ここまで上げ、なお上を目指すとなると、9768いであ(JQ)925△45も、面白いかもしれない。お遊び感覚で少し買っておくのもいいだろう。
なんで協立が上がるといであになるんだ?という方へ。しっかりブログを読みましょう。変に刺激しないようにここまでにしておくとしよう。

3月14日 0時52分記
12日の相場は、主力株はまちまち、中小型株は下げるものが多く、日経平均、TOPIXとも、小幅安となった。2部、JQ、マザーズも下げた。

当道場銘柄は、まちまちだったが、協立電機(推)がストップ高(これについては後述)するなど、トータルではかなりの値上がり(となった人が多かったと推察される)となった。こういう相場に強い特性を発揮したわけである。

しかし、高値波乱というか、乱高下、乱気流が酷くて、油断も隙もあったものではない相場である。
OKK(推)が、なんと182△30(昨年来高値更新)と急伸したが、引けは150▼2。また不動産株では、ずっと前の推奨株で、比較的最近でも、銘柄名だけ挙げたFJネクストが990△150(同)のストップ高、高値引けする一方、穴吹興産は486▼46まで急落、引けも500▼35と、大幅安となった。

前にも書いたように、分かりにくく予測も難しい相場であるが、元気なのは、動きの軽い軽量級銘柄である。また、上げ続けている銘柄は除くと、調整して調整終了近しを思わせるタイミングで、突如暴騰というパターンが、多くみられる。クリヤマ(推)、あいHD(推)のほか、FJネクストもそうみられなくもない。また、セゾン情報、日信電子サービス(推)の2銘柄は、調整完了・底入れが、ほぼ確認済みとみられ、いつ大きく反発しても、おかしくない。
3276日本管理センターは、私が割安で面白そうと数日前から多少買っているのだが、下げ続けていた。12日も1948▼46まで下げた後引けは1996△2。1948円で底入れしたか微妙だが、いずれにせよ、早晩反騰に向かおう。
前稿で書いた3093トレジャー・ファクトリーは結局1116▼4と下げて終わったが、これまた、反騰近しとみる。ここは仕込み場だろう。

あいHDは、ここ3日連続安と、思わぬ深押しとなっていたが、一気に下げ分を取り戻した。いずれにせよ、いずれは耐震補強関連として人気化するとみて、じっくり構えたい。

エストラスト(推)は2245△85と反発した。
ウッドフレンズ(推)は逆に226100▼600と続落した。
両銘柄とも、いずれ大きく育つと私の期待する主力株。どこかで大輪の花を咲かすと信じて持続。FJネクスト、シノケン、タカラレーベンなどが元気がいいが、こうした銘柄が上がれば一段と両銘柄の低PERが際立つというものである。

協立電機は、前稿で朝日新聞の3.01日付け記事が当社のことと分かればストップ高となっておかしくなかったとしたが、それを明らかにした当欄の記事に敬意を払うかのように、ストップ高となった。これで、完全に海洋発電の本命企業の地位を確立したと言っていいだろう。折しも、12日、メタンハイドレードからガスの取り出しに成功と、政府が発表した。日本海洋掘削は、またもストップ高。実はメタンハイドレードの実用化というか商業生産は5年後くらいのようだ。そうすると、「2016年までに実用化したい」(田中東海大教授)という協立電機の波力発電の方が、実用化に近いことになる。
2500円は当然、3000円も十分ありうる、4000円、5000円相場も無いではない、という状況になってきたとみていいのではないか。
いずれにせよ、FPG(推)、IRJ、クリヤマ(推)等の例を持ち出すまでもなく、上がる株はどこまで上がるか、見当がつかないのが、今の相場だ。安売り厳禁、売る場合も一気に全株売るのだけは、避けたい。

3月13日 0時46分記

追記=四季報春号の発売は15日。ショーエイ(推)は、四季報期待で13日以降上げるか。上げなくとも持続、発売待ち。(3.13日1時20分記)