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伊良部投手の自殺に感慨に浸り、故郷・長岡の水害のニュースに、頭を離れぬ東北の大地震ともども世の無常を感じ、方丈記を引っ張り出して見ていたら、鴨長明は数えで64歳(今の私と同じ)で没せられていることが分かり、さらに、無常観を深めたことであった。
また11日間寝ていたという温家宝首相のやつれた姿を思い浮かべる。

かく言う私めも、実は右手先の痺れ、違和感、握力不足(猫のプルトップ缶が開けられない!)に脳梗塞を疑い、夜病院に行ったらCT検査。とりあえず異常なさそうということで、帰れるかと思ったのも束の間、しばらくして、やはり懸念が残るんでMRIしましょうとなり、このまま入院(身近にこのパターンで脳梗塞の診断、1週間入院という方がいる)かと、嫌な予感。よりによって株式市場変調のこの時期に・・・

結局MRIでも、異常は発見されなかったものの、だからと言って、なんら問題なしというわけではないということで、多少の不安を抱きつつ帰宅。夜の9時に行って帰宅は2時半にいつの間になっていた。救急の医療関係者の方に感謝。その後、数時間寝て起き、ブランチを食べ、グダグダしていたら、どっと疲れが出たか寝てしまい、目覚めれば夜の8時。
蓄積疲労が取れたか、まずは体調よろし。右手先の痺れは取れないが。

最近思うのは、私が南三陸町で、今のような生活をしていたら、今どうなっていたんだろうということ。世の中には、全く瓜二つの、もう一人の自分がどこかで生息しているなどと言うし。

その鎌倉遊助が大震災に遭遇、避難所生活を送っている図を、私は時々思う。
あるいは、鎌倉遊助でなくとも、株好きな、家を流され避難所生活を送る我が同類を思う。限りなく優しいまなざしで見つめる私がいる。

そして、昨日、病院のベッドで、このまま入院となったら、どうなるんだろうと思ったのである。
もう少し地道な人生を誓った鎌倉雄介であった。

というわけで、ブログほったらかしで失礼いたしました。
アメリカ株下げ止まらず、円高も収まらず、波高しの株式市場ですが、元気出していきましょう。
今後の見通しについては、深夜に書きます。

アメリカの債務上限問題・アメリカ株安、円高で、日経平均は前日に続き28日も下げた。
騰落銘柄数(値上がり/値下がり)は
27日=280/1276
28日=278/1288
だから、実感としては両日とも150円~200円安。
実際は、それぞれ51円安、146円安だったわけだ。

それはともかく、現在小高いアメリカ株が下げないという前提で、29日はとりあえず反発しそうだ。

東ラヂ(推)は、前日大きく上げた割には底堅い動き。TBKも変わらずで引けており、取り組みのいいいすゞも含め、いすゞ系は、先行き明るそうだ。いすゞの決算は8月3日発表予定。

日本精線(推)は、楽観的に考えれば、この2日間の下げで、再騰への態勢が整ったのではないか。

タカトリ(推)は正念場。大証2部銘柄でオーナンバ(推)、安永、遠藤照明と、次々崩れている。この流れに乗ってしまうのか、IDEC(推)のように、高値挑戦となるか。8月4日の決算発表を待ちたい。

スタートトゥデイは急落した。一時は1940▼143まで下げ2017▼66。
うっかりしていたが、この激しい動きの原因は決算発表。28日、引け後に発表したが、4-6月期は好調、ただ通期は据え置いた。ある程度、好調は織り込み済みだろうが、下げて引けた後なので、今後は再び上昇軌道に復帰するのではないか。

7月29日 0時29分記
一昔かそれ以上か昔、アメリカで双子の赤字問題というのがあった。双子の赤字というのは、財政赤字と貿易赤字であったろうか。いずれにせよ、これは、アメリカの構造的問題であったから、だらだらと尾を引いた。
これに対し、今回の債務上限問題は、政府と野党・共和党との問題で、妥協が成立すれば、一気に解決するという類の問題だ。ところが、アメリカ議会も日本同様ねじれていることもあって、決着できないでいるわけだ。

デフォルトはないにせよ、その一歩手前の酷いシナリオも全くないわけでもなさそうで、要注意だ。といって、どうしようもないが。気の弱い人、超弱気の人は、持ち高を大きく減らすしかない。気の強すぎる小生は、何の手も打たず、とりあえず平常運行中。

27日の相場は、日経平均51円安と小幅安だったが、値上がり280銘柄に対し値下がり1276銘柄と実態としては150円~200円安。
最近NT倍率などという言葉もあまり耳にしなくなったと思っていたが、考えてみれば、私が安楽椅子探偵よろしく、鎌倉にこもって、株式専門誌などもほとんど読まずいるせいかもしれないことに気付いた。
日経は東証株価指数(TOPIX)を天敵とでも思い定めたか、よほどのことがない限り、これに言及しない。NHKも以前はTOPIXをまず出し、日経平均は後だったのに、今や大勢に抗しきれずとみたか、日経平均を先に出すようになってしまった。

この問題については、いろいろ言いたいことがあるのだが、とりあえず、やめておいて、ここで言いたいのは現在の日経平均とTOPIXの水準についてである。
7月27日終値で
TOPIX=  859
日経平均 =10047円
1対10くらいのときもあったのに、なんと1対11.7である。
要するに、値下がり銘柄はやけに多いのに日経平均は小幅安といった日が珍しくなく、分かりやすく言えば、年間合計で値上がり銘柄数100に対し値下がり銘柄数90という比率なのに日経平均は小幅高、TOPIXは1割安といったことになり、こういう両者の位置関係になったわけだ。
なぜこういうことが起きるかと言うと、おそらく、投信のインデックス運用が多くなり、それも日経平均連動型が多いため、日経平均を実態以上に高く保ちたいという邪悪な欲望が生まれるためであろう。そしてこれを実現するため、値嵩電機株やファストリ、薬品株を買って日経平均を支えようとするわけだ。
TOPIXは東証1部全上場企業1686社(6月13日現在)が対象だが、日経平均は、わずか225社が対象だから、操作しやすいわけである。NYダウのように30銘柄という極端に少ない数なら、またいたずらもし難いのだろうが。

話が、どんどん横道にそれてしまったようだが、我々は、こういう人為的操作が横行する嫌な時代に、孤軍奮戦しなければならないということを言いたかったわけである。

そういう状況下、私も、ここ苦戦を余儀なくされてきたが、ここに来て、多少風向きが変わってきたようだ。
27日も主力株全面安の中、当道場の推奨株には善戦するものが多かった。

東ラヂ(推)が後場じりじり上げ、引け近くには560円に這わされていた1万株の売り物もこなし急伸した。
自動車部品、TBKも上げており、四季報速報が、いすゞの今期業績見通しを引き上げたことも、多少影響しているのかもしれない。いずれにせよ、東ラヂの割安は際立つので、持続でいい。

日本精線(推)は結局前日の470円高値を抜けず、1円安の引け。現在アメリカ株が、かなり下げているので、それに引っ張られる恐れがある。多少調整を入れるか、一気に上にいけるか、とりあえずは読めず。

IDEC(推)、それにかつての推奨株・帝ピスが、ともに1000円手前で異常に強い動き。いずれ、もっと上がありそうだ。

これに対し、オーナンバ(推)や遠藤照明は、逆に弱すぎる。LEDや太陽光一本やり銘柄は、熱が冷めたのか、ちょっと弱気にならざるを得ないのかもしれない。

スタートトゥデイは、相変わらず乱高下するものの、引けは強い。突っ込んだところは、100株なりと買っておきたい。私?そこそこ、安いところ仕込みました。はい。

TBKも500円を突破したら、一気に515円まであって505△5の引け。これも東ラヂに近い割安さ。
自動車株は円高で、やや攻めにくくなってきたが、トラックなどが主力で新興国向けの比率の高いところ(TBK、東ラヂ、いすゞなど)は、そう心配する必要はないだろう。

7月28日 2時05分記
東ラヂ(推)が東証2部の値上がり率3位。

1位=グローベルス  51△12
2位=東和メックス  46△ 3
3位=東京ラヂエタ 565△35

まともに理屈で買える銘柄としては1位と言ってもいいかも。

今日の相場動向や今後の相場見通しについては、深夜に書きます。

7月27日 15時33分記
アメリカの債務問題が、なかなか決着せず、円は一時1ドル77円台を付けた。
ただ、この問題でデフォルトに陥る可能性は、非常に小さいと思われ、となれば、決着後、一転反動で、かなり円安に振れることも、十分ありうる。
というわけで、一時円高メリット株のリストアップなども始めたが、とりあえず、やめた。
為替は警戒しつつ注視継続。

日本精線(推)は、26日、安寄りしたものの切り返し、続伸、6月27日に付けた460円の戻り高値を一気に更新した。深追いして失敗するケースが結構多いので、なんとも言えないが、ファンダメンタルズからすれば、なお上昇とみるところ。慎重に行く人は、一部利食うも一法。
日証金・貸借倍率は、5月下旬以降15倍前後で推移していたが、株価急伸で25日は一気に6.94倍に改善した。26日は9.60倍だが、融資残高はわずかながらも減少している。ここから、株価が一段高し空売りが増加、取り組み拮抗となると、500円以上、527円高値更新も見えてくるのだが。

東ラヂ(推)は、相変わらずの動きだったが、前日の逆で高値引けして、前日の下げをほぼ取り返した。
四季報速報(7月26日)でMORESCO(独立系の化学品メーカー。東証1部。旧松村石油研究所=東証2部ですな)について
「12年2月期は自動車用の回復が「四季報」の想定以上。後半盛り返し会社計画並み営業増益」という記事が配信されているが、ここ企業業績で四季報の予想を上回るケースが目立つ。要するに、四季報は震災の影響を大きくみすぎて、と言うか、復旧が予想より早くて、四季報の今期大幅減益予想に対して、実際は小幅減益ないし増益という見通しを会社が出すケースが目立つのである。日本精線もこのケースと言っていいだろう。
東ラヂの場合、経常利益は前期の22.41億円に対し、四季報は今期19億円予想。会社側は非開示。一方会社情報は20億円だが、下期の回復次第では減益幅は縮小もとしている。この辺を総合判断すると、21億円~23.5億円での着地となるのではないか。
というわけで、私は、当社の株価見通しに関して、一段と強気に傾きつつある。年初来安値からの戻り率が極端に小さいことでもあり、ここは、じっくり安いところを、継続して仕込んで行きたい。

TBKが500円回復。ここも割安であり、ここを仕込んでも報われよう。

スタートトゥデイは前日の120円高の反動で、小幅安となったが、大きく突っ込んでも、必ずといっていいくらい戻してくる。ディー・エヌ・エー(26日年初来高値更新)、グリーの強さを見るにつけ、ネット関連もポートフォリオに多少なりと加えておきたい。その意味で、この株を100株なりと組み入れておきたい。

タカトリ(推)は、悩ましい動き。同じ大証2部の安永、遠藤照明の軟調な動きを見ていると、タカトリも、やばそうな気もしてくるが、一方、同時期に年初来高値を付けたIDEC(推)が、ここ強張り1006円(6月15日)高値を射程に入れていることからすると、タカトリも1012円(6月14日)高値挑戦の可能性を捨てきれない。業績は心配なしとみて、8月4日の第3四半期決算を待とう。

高見澤(推)は、冴えない動きが続く。ここに限らず、こういう低位のマイナー銘柄は、長らく見放されたまま、じり安となっているものがほとんどだ。そういう銘柄を推奨しては、いけなかったのだが、推奨時点では、そういう相場展開になることを読めなかったわけで、不明を恥じるしかない。とはいえ中期的には、どこかで見直されるのは、ほぼ間違いない。2011年6月期本決算の発表は8月12日。会社見通しを上回るのは、ほぼ確実なので、とりあえず、お持ちの方は、ここまでは辛抱を。

7月27日 1時01分記
5月01日以来となってしまいましたが、実績表を更新いたしました。
前回時点で評価が確定(=推奨後6カ月が経過)した銘柄、つまり浜井産業~ニフコの8銘柄は省略しています(お知りになりたい方は、前回の表をご覧ください)。
今回の表でも11.25帝ピス~01.21カワタまでは評価確定です。

下表で数字は左から推奨日、推奨時株価(推奨直後値)、その後の高値(その日)、現在値

11.25 帝ピス    733円 (742円)→ 1000円(07.26)   993円     ◎ 
12.02 エプソン  1375円 (1405円)→1555円 (01.13)  1340円    ○
12.03 帝ピス     773円 (772円)→ 1000円(07.26)   993円    ◎
12.09 ミネベア   524円 (524円)→ 540円(01.12)    413円     ×
12.15 トープラ   129円 (131円)→ 163円(01.12)    118円    ◎  
12.15 扶桑化学 1928円 (1942円)→2789円(01.28)   2575円     ◎
12.17 フコク    848円 (850円)→ 976円(02.18)    797円     ○
12.24 ダルトン   117円 (122円)→ 170円(02.18)   133円     ◎
12.30 リケンテクノ 266円 (274円)→ 331円(02.08)   296円     ◎
01.21 カワタ     370円 (375円)→ 408円 (02.14)  286円    ○

02.08 河西工業  589円 (585円)→ 629円(07.20)    615円    △
02.13 カーリット  483円 (486円)→ 526円 (02.17)    451円   △
02.18 メディシス  683円(691円)→ 895円(07.26)    892円    ◎
03.03 黒田精工   217円(222円)→ 228円(03.04)   190円   (×)
03.09 宇部マテリ  337円(341円) →346円(03.09)   300円   (×)
04.04 神戸製鋼所  220円(220円)→224円(04.04)    177円   (×)
04.18 郷鉄工所   102円(152円) →189円(04.21)     93円   ◎
05. 01 オーナンバ  805円(830円) →970円(05.09)    771円    ◎
05.09 旭ダイヤ  1674円(1681円)→1930円(07.21) 1893円    ○
05.10 IDEC    861円(874円)→1006円(06.15)    982円    ○  
05.30 タカトリ   866円(887円)→1012円(06.14)    922円    ○
06.05 オリチエイン  56円( 57円)→  62円(06.08)    62円    ○
06.17 高見澤    199円(200円)→ 209円(06.17)    189円   △
06.23 日本精線   421円(422円) → 470円(07.26)  466円    ○
07.20 東京ラヂ   537円(530円) → 541円(07.25)   530円    ―

評価基準は、推奨後6ヵ月以内に
20%以上上昇で    ◎
10%以上上昇で    ○
 5%以上上昇で    △
 5%未満上昇で    ×

(×)は、まだ6カ月経っていないので、今後△や○にランクアップする可能性ありの意味です。
 ―は推奨後1ヵ月未満で上昇率5%未満のものに付してあります。

7月26日 16時21分記

付記=「あの100万円は・・・」も、更新すべきなのですが、果たせていません。
お許しくだされ。成績が悪くてほってあるのではなく(かなりいいはず)、面倒すぎるためであります。


日本精線(推)が、25日、14時30分に4-6月期決算を発表した。
株価は、これを好感、456△37。東証1部で値上り率2位だった。
この決算については、 7.21付けで「日本精線は25日の決算発表を待とう 」と題して、以下のような見方を示しておいた。

>こうした中、日本精線(推)も、じり安展開が続くが、同社の第1四半期決算(4-6月期)は、比較的早く7月25日(月)に発表される。
会社四季報、会社情報とも、主力の鋼線部門が、顧客の自動車メーカーの減産による操業度低下の影響で冴えないとして、今期微減益(経常利益で前期35.55億円、今期34億円予想)予想だが、これは、会社発表をそのまま反映したもので、鵜呑みには出来ない。
自動車各社は、好きで減産していたわけではなく、サプライチェーンの途絶で、減産に追い込まれたわけで、その復旧を受け、予想以上のスピードで急速に生産を回復させている。このため自動車関連各社の株価は、セットメーカー、部品各社とも、比較的堅調な展開となっているわけである。
日本精線の場合、(中略)4月から5月上旬まで位はともかく、基本的に、自動車業界の減産の影響は、通期でみればほとんどないのではないか。
このような見方から、同社の今期決算は前期比横ばいが最低線、増益の公算の方が、むしろ大とみる。

発表された決算(4-6月期)は、前年同期比
売り上げ=+2.3%
営業利益=+7.6%
経常利益=+6.7%

経常利益は4-9月期予想=15億円に対し、4-6月期=10.5億円なので、すでに70%を達成したわけである。
通期予想は、会社は据え置いたが、決算短信で「震災後の自動車業界や家電業界の生産活動の低下などの影響により業界出荷数量は、前年同期に比べ1割強減少」と言う厳しい状況下の数字であり、その後の自動車業界が、減産分を取り返そうと、大増産に動き、期間工の大量採用を発表している現状を考えるなら、日本精線の場合、7月以降は、売り上げは急速に伸び、連れて利益はさらにアップしよう。

よって、前期比微減益予想の通期業績(会社は今回据え置いた)は、今後、大きく上方修正されるのは必至だ。
経常利益は前期35.5億円、今期予想34億円のわけだが、4-6月期10.5億円を単純に4倍すると42億円になる。38億円~43億円となろう。やや控え目に39億円とし、利益をその6割23.4億円とすると1株利益は72.3円。予想PERは6.3倍に過ぎない。
これにダイヤモンドソーワイヤ「さスカット」の本格発売接近という材料があるのだから、一押し入れるにせよ早晩、527円高値奪還となろう。

東ラヂ(推)は、依然、売り物が切れず、下げた。しかし、ここも結局、日本精線と同じことになるように思う。すなわち、8月8日に好決算発表、急伸というパターンである。100株単位なので、下げたら100株ずつでも、ちびちび買い乗せて行きたい。

推奨銘柄にしなかったTBK、スタートトゥデイは、動きがいい。今後も堅調な展開が期待できそうだ。

アメリカで債務問題の解決が難航、株価も軟調、連れて円も対ドルで高いままで、要注意だ。

7月26日 0時53分記
米欧とも財政問題が重くのしかかっている。
本来、一番財政問題が深刻なはずの日本は、円がドル、ユーロに比べ安全として買われるという皮肉な展開に悩まされている。

ギリシャの財政危機は、EUがギリシャ支援で合意したため、抜本的な解決には程遠いにせよ、ひとまず、危機回避となった。
アメリカの政府債務の上限引き上げをめぐる交渉は、なお解決への道筋が見えず、8月2日の期限がせまる中、デフォルトや国債格下げの可能性もささやかれる。ただ、株価を見る限り、そういう懸念、少なくともデフォルトの方は、小さいとみられる。

日本では、これから4-6月期決算が、続々発表される。以前に指摘したように、アメリカや韓国より遅いのは、相変わらずで、かつ、この問題を、私以外、誰も指摘しないのも相変わらずなのは、遺憾だ。
海外勢に負けずがんばる日本電産グループは、主要企業ではトップを切って22日に発表、日本電産、電産トーソクなどが、上方修正した。

25日以降、決算発表は本格化し、29日がピークとなる。ただ、主要企業以外は、おおむね、それより遅れる。

当道場の最近の推奨株について、発表予定日を以下に示そう。
東ラヂ   =8月08日
日本精線 =7月25日
高見澤   =8月12日
オリチエン =8月上旬?
タカトリ  =8月04日
IDEC  =7月29日
オーナンバ=8月02日
旭ダイヤ =7月29日

また、推奨株以外では
TBK   =8月04日
スタートトゥ=7月28日

こうした決算発表を注視しつつ、今後の相場が、どういう方向に物色の中心が行くのかをきわめたい。

7月24日 23時29分記
動きの悪い銘柄は徹底的に悪く、良い銘柄は徹底的に良いという相場が続く。
ただ、微妙に変化も見られる。

河西工業に続き、電産トーソク(22日が決算発表)、帝ピス(TPR)が、22日は、年初来高値を更新した。このように数カ月から1年近く前に推奨した銘柄が、めぐりめぐって復活しているわけである。
一方、最近の推奨銘柄では、オーナンバが大崩れしていたのが、22日は大きく戻し(国際投信に続き22日JPモルガン・アセット・マネジメントも大量保有を開示したのが効いたか)、IDECは、ここにわかに動きがよくなり、年初来高値更新をうかがう動き。逆にタカトリは、やや変調気味だ。
ことほど左様に、最近の相場は、特に小型株は、分かり難い動きをしている。

日本精線(推)は高寄りしたものの、売り物がかさみ、一時は前日比マイナスになるありさまで、結局変わらずで引けた。25日の決算の良くないのを察知したインサイダーの売りかとかんぐりたくなるような売りだったが、冷静に決算を待とう。運命愛で。

東ラヂ(推)も、めまぐるしい動きだった。変わらずで寄って10円高まで行ったが、そこ(540円?550円だったかも)で1万株(+コバンザメの売り)の売りが出され、終始頭を抑えられる展開。9円安まであって、その後、再び買われたが、1万株の売りが535円に指値が下げられ、結局531△1の引け。出来高は45400株と前日の3倍近くに膨らんだ。

オリエンタルチエイン(推)も、分かり難い動きを続けている。ここ数日、出来高が膨らんでいるが、22日の引け時点の板でも、1日出来高が22000株に過ぎないのに、56円に28000株、58円に30000株の買いが入っている。

ネット関連では、ディー・エヌ・エー、グリー、スタートトゥデイは一服だったものの、ほとんど押し目らしい押し目を入れない動きは強いの一語。ただクックパッドは急落するなど、こちらも、分かり難い動き。
このなかではスタートトゥデイの相場が、比較的若く、なお上値を大きく残しているように思う。

対ドルでの円高は、依然要注意。

7月23日 0時28分記
アメリカ株が大幅高となっている。
EUサミットにおいてギリシア問題で進展がみられたことが好感されていることに加え、発表中の企業業績の好調、住宅価格指数の2カ月連続の上昇が、好感されているのだろう。
対ドルでの円高が止まらないのは気がかり。

東ラヂ(推)であるが、ここでは、同社株が、いかに出遅れているかを検証してみよう。
年初来安値と同高値を比較し、時価がどの位置にある(=戻り率)かを算出してみた。
安値と高値の中間なら50%、7月中に高値更新をしている場合100%というように表すこととしよう。

河西工業、ヨロズ、ユニプレス、エクセディ、ミツバ、カルソニックカンセイ(以上すべて東証1部)などは、7月中に年初来高値を更新しているので100%。

ハイレックス(大証2部)、GMB(大証2部)は、それぞれ88.9%、82.2%。

富士機工(東証1部)、TBK(東証1部)、自動車部品工業(東証2部)などは60%前後。

エフテック(東証1部)、エイチワン(JQ)は、それぞれ34.0%、29.5%。

東ラヂ(東証2部)は37.9%。

東ラヂはひとまずおくとして、エフテック、エイチワンの戻り率が、際立って低いが、実は、これには、明確な理由がある。両社とも、震災を理由に非開示だった今期業績予想を6月に発表したが、期待を裏切る数字だったのだ。

そうした理由もなく、戻り率37.9%の東ラヂが、いかに出遅れているか分かろう。なお、今期予想をいつ開示するのかと考えていたが、同社のHPは、異様に貧弱と言うか、荒っぽいものである。いすゞ、自動車部品工業のいすゞ系2社は、とっくに開示済みということをあわせ考えると、4-6月期決算発表(8月8日の予定)まで開示なし、つまり4-6月期決算と一緒に出せばいいやと考えているのかもという気がしてきた。

それはともかく、事業内容の似た2社とPERを比較してみよう。

東ラヂ=中・大型トラック向け主力で同分野では首位のラジエーターメーカー。
TBK=トラック・バス用ブレーキ首位。建機向けも手がける。
ティラド=自動車・建機向けにラジエーターを製造。

この3社、かなり似通った事業内容であることが分かる。
PERは以下のようになる。
鎌倉式実質値を今期予想、来期予想の順に示す。四季報予想を使って算出したが、東ラヂの今期予想のみ会社情報予想(四季報予想はおかしいと考えるから)を使用した。

東ラヂ = 6.4倍、4. 5倍
TBK = 7.7倍、6.0倍
ティラド=14.2倍、9.0倍

これでも東ラヂの割安さが分かろう。
ただ、東ラヂは東証2部であり、この点も加味すると、TBKもほとんど劣らず割安である。東証1部銘柄の来期予想PERは7倍~8倍程度のところが多い。2部銘柄は、なかなか人気が回り難いことを嫌うなら、とりあえずはTBKを狙う手もある。もちろん両方でもいいことは言うまでもない。

7月22日 0時51分記