19日の相場は、全面高となった。
NYダウが小幅高ながら6立会日連続高し、為替も円安気味とあっては、日本株の出遅れが際立っていたわけで、当然の上げだったと言えよう。日経平均は429円(2.0%)高、JQは3.2%高だった。

当道場銘柄も全面高だった。
エンビプロ(推)1032△122(東証2部値上がり率5位)、東京インキ(推)4210△305のほか、東邦化学(推)、東洋合成、ダイトロン、ウィルグループ、日特エンジ、アイティフォー(推)、広栄化学(推)などが5%以上の上昇率となった。
東京インキ、日置電機(推)、マニーは、株価位置からして、もう一段高となると、昨年来高値が見えて来て面白い。

これで、今回の下げで大きく痛んでいた資産状況もかなり好転したわけだが、この経験で分かったことは、株価の変動率が、過去の経験で推しはかれないほど大きくなっているということだ。この傾向は、今後も当分は続くとみるべきだろう。大きく上げた場面では、ある程度は利食っておく、運用額は通常よりはやや少なめにしておくのが、現局面では良さそうだ。

19日は、これまで業績懸念から売り込まれていたような銘柄も含め、全面高となったわけだが、これを利用して、銘柄の入れ替えを進めるのもいいだろう。つまり業績がいまいちの銘柄はある程度処分、その資金で別の有望銘柄(これからの推奨銘柄も含む)を仕込むわけである。

2月20日 0時56分記
相場全般について書く前に、前稿の東京インキ(推)について書いた部分の追加である。
決算短信に以下のようにある。

>土木資材は、当第3四半期より本格的に市場へ投入したグランドセルが好調に推移したものの、震災復興向け土
木資材の工事減に伴う減販により、売上高は前年同四半期に比べ大幅に減少いたしました。
この結果、加工品事業の売上高は、62億5千1百万円で前年同四半期比2億2百万円の減収(3.1%減)となりま
したが、セグメント利益は売上構成の変化により、4億1千7百万円で前年同四半期比8千5百万円の増益
(25.7%増)となりました。

加工品事業は売り上げ減となったが売上構成の変化により大幅増益になった点に注目。この増益の立役者なのが「グランドセル」なのは言うまでもない。グランドセル軟弱地盤工法を「当第3四半期より本格的に市場へ投入した」わけで、これが好調で、全体では減収なのに大幅増益となったのだから、第4四半期ではさらにその傾向が顕著になろう。

【アメリカ株好調の真の理由】
16日のNYダウは25219△19と上げ、これで6連騰、08日の暴落で下げた1033ドルのうち707ドルを取り返してしまった。2.01日からの下落率も3.7%に縮小した。
あの下げは一体なんだったんだろうと言いたくなる状況だ。
それはともかく、あの暴落で言われたのは、それまで上げ過ぎていたということである。
しかし、本当にそうだろうか?
なぜアメリカ株(NYダウ)はあれほど上げたのか。この理由はかなりはっきりしていると思うのだが、誰も言わないように思う。私はかなり前から、この上げの理由について書こうと思いつつ、日々の相場動向の説明に追われ機会を逃していたのだが、ここでようやく書くわけである。

トランプ政権は、選挙公約だった法人税の大幅減税を、昨年末に実行に移した(12月20日下院で再可決)。
これにより、世界的にも最も高い部類だったアメリカの法人税は35%→20%へと劇的に下がる。
要するに100の利益が税引き65(100−35)になっていたのが、今後は同80(100−20)に激増するわけである。
鎌倉理論的に言えば、みなし純利益の算出に当たり、これまでは
経常利益×065 だったのが
経常利益×080 になったということである。
つまりそれだけ各企業の1株利益が激増する。増加率は23%になる。 
となれば、PER理論的には、アメリカ株(NYダウ)は23%上げていいということである。

アメリカ株が、これまでこの減税の信憑性をどの程度織り込んできたかは判断が困難だが、NYダウは昨年6月は21350ドル、10月は23377ドルだった(月中平均)。
21350×1.23≒26261
23377×1.23≒28754

NYダウの最高値は本年1.26日の26617ドルである。
これは、上記の計算からして、さほど驚くに足らない数字であり、法人税の大幅減税を織り込んだ結果とみることが可能であり、少なくとも、異常な上げではなかったのではないか。

【日本株の今後は】
以上のように、アメリカ株の上げが正当化され、今後も好調な経済を背景に、金利上昇という懸念材料はあるにせよ、そう弱気になる必要はないというくらいの相場観に立って、日本株の今後について考えてみよう。
今回の日本株の暴落で売りの主体は外国人であることが、明らかになった。個人投資家は、これまで買いそびれていた反動で買いに回り、逆に大きく買い上がっていた外国人が一転大幅売り越しに転じたという構図である。
私としてはやや意外な結果だったが、これは分かってみれば、今後にとって好材料だろう。
個人投資家は買い転換したばかりでなお買い継続、売り過ぎた外国人はアメリカ株等が日本株に比し大きく戻した結果を見て、日本株を売り過ぎたと後悔している可能性があり、今後は、買い越しに転じるかはともかく大幅売り越しはまずないとみられ、トータルで需給関係は大きく好転が見込まれるからである。

加えて、ここに来ての懸念材料だった為替が1ドル106円台回復と一方的な円高進行が止まり、やや円安になって来たという好材料もある。

なお、安心できる状況ではないが、相場環境は大きく好転、特に下げ過ぎの感が強い日本株は、ここからそれなりに戻すとみるのが妥当だろう。日本株というのは、過去の世界的暴落局面で、戻りでは常にと言っていいくらいアメリカ株の後塵を拝して来た。自力で戻るのを期待しても酷なのである。今回はそれにしてもひどすぎたが、それでも、これだけアメリカ株が上げては、日本株も上げざるを得ないだろう。

とりあえず、ここからは小型株は大半がそれなりに戻すとみて、売らずに様子を見るのがいいだろう。
それはそれとして、来たるべきチャンスに向け、購入資金も手当てしておきたい。

2月18日 21時35分記


東京インキ(推)を推奨銘柄にしたが、その時、詳細は後日としたが、いろいろな事情もあって、約束を果たさず今日まで来てしまった。相場もやや落ち着きを取り戻したところであり、もう一つの懸案事項(ご存知の方はご存じだろう)のデッドラインも迫ってきており、ここで東京インキの方をまず片付けようと思う。

東京インキは今や売り上げのうち、インキは34%に過ぎず、主力事業は46%を占めるまでになった化成品である。また加工品も19%ある。
それで化成品、加工品について調べてみると、まさに多種多様な製品があり、とてもコンパクトにまとめるのは至難の業と分かった。
そこでここでは、最も有望と私が判断したテラセルについて書くこととした。

【テラセル】
テラセルと言っても、ネット検索すると、百花繚乱とも言っていいような状況で、実は素人には非常に分かりにくい。
例えば以下のような見出しがある。

テラセル擁壁工法 - NETIS 新技術情報提供システム - 国土交通省
テラセル® マットレス工法 NETIS登録 - 東京インキ
テラセル®(無膜フォーム) | 超通気性と高い復元性 | アキレスエアロン

テラセル擁壁工法で目立つのは東京インキなのは確かなのだが、他社も扱っており、東京インキの位置付けがはっきりしない。
注=アキレスのテラセル®というのは、スポンジのようなもので、東京インキなどとは別物の模様。
国土交通省の当該の記事を見ると、「申請者」という言葉が出て来るのに、「申請者」がだれか、いくら見ても書かれていない。
そこで拙著にも書いた最近マスターした手法、「テラセル擁壁工法 申請者」で検索したら

東京インキ株式会社 福岡支店

ポリエチレンのハニカム構造による擁壁工法
 開発会社 東京インキ株式会社・株式会社日本ランテック

などの記事に、行き当たった。(ハニカム=ハチの巣)

細かいことは別にして、この画期的な工法で東京インキが中心にいることは、まず間違いなさそうだ。
以下、国交省の記事を引用する。

①何について何をする技術なのか?
・もたれ擁壁構造を高密度ポリエチレンでできたハニカム状の軽量型枠を用いて、土構造のもたれ擁壁を構築する技術である。
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・コンクリートブロック積工
③公共工事のどこに適用できるのか?
・道路の切土法面保護工事
・法面における法面侵食防止工事
・歩道拡幅に伴う土留め工事
・切土法面の小崩落箇所の災害復旧工事

新規性及び期待される効果

①どこに新規性があるのか?(従来技術と比較して何を改善したのか?
・従来のコンクリート製品を高密度ポリエチレンからなる軽量なテラセルに変えた。
・テラセルはハニカム状の立体構造である。
・テラセルを階段状に積上げることで擁壁構造体を構築できる。
・剛なコンクリート壁面構造から柔な高密度ポリエチレン壁面構造に変えた。

②期待される効果は?(新技術活用のメリットは?)
・テラセルに変えたことにより、部材が軽量になり、施工性と施工時の安全性が向上した。
・ハニカム構造の拘束効果により、現地発生土や砕石など多様な中詰材が使用できる。
・コンクリートブロック積工と比べると残土処理が削減でき、壁面緑化も可能である。
・柔な高密度ポリエチレン壁面構造に変えたことにより、基礎地盤の不等沈下に追従できる。

『ニッポン景観論』などで、日本の公共事業などによる景観破壊を批判してきたアレックス・カーならずとも、法面(のりめん)のおぞましい有様にぞっとする方は多いだろう。テラセル擁壁工法は、壁面緑化も容易で、この問題の解決にもなるのである。

なお「グランドセル軟弱地盤補強工法」というのも、東京インキは展開しているが、これもテラセルを用いる工法である。

このように、独自技術で東京インキは、祖業であるインキ事業の伸び悩みを克服、成長企業に変身中なのである。
2.08日に好決算を発表した。ところがまさにその日のNYダウが1033ドルの暴落となって、09日の日経平均は508円安、このため09日の東京インキの株価は4100△150までありながら、終値は3980△30にとどまった。その後も相場全般の乱気流に巻き込まれ、16日は3905△30で、好決算発表直前の3950円を下回っている。
4-12月期決算では、経常利益は通期予想の15.00億円に対し14.99億円を達成済みだ。通期では17.0億円~17.7億円になろう。
株価は、今後この好業績とテラセル擁壁工法を織り込んでいくことになる。
実質1株利益は今期ベースでも440円程度、来期ベースでは460円程度となろう。3905円の時価は、来期ベースでPER8.5倍に過ぎない。これは低成長インキ会社のPERであり、高成長化成品企業とみれば、PER10倍以下はあり得ないだろう。
PER10倍の4600円から5000円挑戦もあっていい。

2月17日 23時23分記

今回のとんでもない下げに、肝をつぶした方も多いと思うが、特に目立つのが、決算がらみでの暴落だ。
最初は、やや期待外れ程度の決算で大きく売り込まれることが続いた。
ヒトコム、タクミナ(推〉、応栄化学(推)などだが、これらなどまだかわいいもので、ここに来て目立つのは、好決算にも関わらず叩き売られるケースが多発していることである。
以下は、好決算発表でストップ安やそれに近い下げを演じた銘柄の1例である(株価は最安値)。

小倉クラッチ 545▼100
日特エンジ 4175▼550 
ウィルグループ 1601▼282
アウトソーシング 1638▼249
ケアネット 896▼300

これら銘柄のその後であるが、翌日は反発したものもあるが、小反発にとどまり、逆にその後もさらに大幅下落したものが珍しくなく、今回の下げ相場のすごさを見せつける。
とはいえ、何事にも終わりはあるのであり、行き過ぎは是正される。
下げ止まることを忘れたかの感すらあったヒトコムも15日は1838△43と反発した。日特エンジ、ウィルグループも大幅高となっている。まだ安心するのは早いが、正常軌道への復帰を多少なりと感じさせる芽は出ているのかもしれない。

こうした風潮のあおりを受けて、エンビプロ(推)も、15日は売り物で始まり、一時は877▼55まで急落し898▼34。
ただ決算短信に

>再生プラスチックの生産及び販売事業を行う合弁会社である株式会社プラ2プラの設立や
リチウムイオン2次電池等の電池リサイクル事業を行う株式会社VOLTAの設立に向けた準備等、積極的な投資を実施し新たな収益源を確立するための準備を進めました。

とあるように、市況に業績が大きく左右される廃品回収業的業態からの脱却を着々進めており、今期業績の驚異的大上方修正期待と相まって、株価は、こんなところにいつまでも安住はしていないだろう。
今期経常利益を16億円程度、来期は18億円とみると、来期予想実質1株利益は97.5円になる。898円の株価はPER9.2倍ということになる。

NYダウは現在25100ドル程度。26187ドルからの下落率は4.15%になる。今回の下げを大騒ぎしたわけだが、この下落率をみる限り、大山鳴動して鼠一匹という感じだ。
にもかかわらず日本株(日経平均)だけは突出した下げをほとんど埋められないでいる。為替が円高になっているという固有の事情があるにしろ、ここまで下げる合理的理由は見出しにくい。結局、好業績でのストップ安同様、理不尽な動きと言わざるを得ない。
そうなる理由は、需給関係、つまり個人投資家に買い意欲が乏しく、ちょっとしたことで大きく下振れしやすくなっているということではないかというのが、現時点での私の見方である。

いずれにせよ、このままアメリカ株が堅調に推移すれば、遅ればせながら、日本株も下げ過ぎ是正へと向かおう。
苦しいところではあるが、軽挙妄動せず、戻りを待とう。
円高がさらに進んでNYダウ高にも関わらず日経平均先物が追随できない様相を呈してきた。為替相場に注意せざるを得ない状況になってきたのかもしれない。(この2行のみ0時33分に追加)

2月16日 0時00分記
今回の世界的株安のうち、アメリカと日本の下げを振り返ってみよう。

         アメリカ(NYダウ)     日本(日経平均)
2月02日(金) 25521▼ 666   2月05日(月) 22682▼ 592
2月05日(月) 24346▼1175   2月06日(火) 21610▼1072

2月13日(火) 24640△ 39   2月14日(水) 21154▼ 91  

もう少し分かりやすくするため、それぞれの下げる前の値段との比較を示そう。

NYダウ   26187→24640で-1547(-5.9%)
日経平均  23274→21154で-2120(-9.1%)  

日経平均はNYダウの1.6倍くらい下げたということである。

14日も日本株は、NYダウ高にも関わらず大きく下げた(日経平均の下落率だけ小さいが実態は大幅安。JQ、マザーズはともに2%近い急落だった)。
それでも、その後のNYダウ先物や、日経平均先物・大証夜間の値動きを見ていたら堅調なので、やや安心していたら、突如、またも激震が襲った。風呂の支度等をして戻って来たら、なんと日経平均先物・大証夜間は76円高が214円安になっているではないか!
CMEのNYダウ先物は117ドル高なのにどうしたことかと思ったら、なんと、この117ドル高は30分も前の数字が更新されていないのだった(こういう不具合が結構、このようなサイトでは、よく起きる)。
それで調べると、やはりNYダウ先物も、この間急落していたのだった。
そしてその理由は、どうも22時30分(日本時間)に発表のアメリカのCPIが予想を上回る上昇率となり、円相場も円高が一段進んだが、こうしたことを嫌気したためのようである。どこまで続くぬかるみぞというところだが、起こってしまったことはしようがない。

いずれにせよ、小型株に多く見られるわけだが、好業績発表でも急落、業績悪で売られた銘柄はとめどなく下げ続けるといった具合で、過去の事例、経験が役立たない、まさに常軌を逸した相場展開となっており、安易な行動は死を招く。
ここはとりあえず専守防衛に努めるところだ。

エンビプロ(推)が引け後、2018年6月期の12月中間決算を発表した。
経常利益(単位=100万円)は831(前年同期は200)だった。7-9月期は405だったから10-12月期は426だったことになる。
障がい者就労移行支援施設の新規出店やデジタルサイネージ事業への投資等の固定費が増加した中での数字なので、実態はこれ以上に良いとみていい。となれば、通期予想1078は据え置いたわけだが、実際には中間期の831の2倍の1662とかそれ以上があってもおかしくない。いずれにせよ、上方修正しなかったからとネガティブにとらえるのはナンセンスだ。

現在、NYダウは90ドル余りの値下がり、日経平均先物・大証夜間も114円の値下がりとなっている。
苦しい戦いが続くが、こういうことが起きるのが相場と腹をくくって耐え、先行き、状況が好転するのを待とう。

2月14日 23時55分記

どうにも分かりにくい相場になっている。
NYダウは2.09日(金)は330ドル高、12日(月)も410ドル高し、この2立会日で740ドル、3.1%も上げた。
となれば、これを受けての3連休明けの東京市場(日経平均)は、猛烈に上げてよさそうなものだ。実際大幅高で始まり、297円(1.4%)高まであった(NYに比べ物足りなくはあるが)わけだが、後場に入ると上げ幅をじりじり縮め、前日比マイナスに転じてからは下げに拍車がかかり、結局138円(0.8%)安で終えた。円高が進んだことを理由に挙げる向きもあるようだが、説得力に乏しい。
なぜ、これほど、日本株が弱いのか、理由がはっきりしないので、やりにくいわけである。

決算への異常とさえ見える反応も、やりにくさを増幅する。
日特エンジは08日引け後に4-12月期決算を発表したわけだが、好決算にも拘わらず、09日は4225▼500、12日は3940▼285。
東洋合成は09日引け後に4-12月期決算を発表、これまた好決算だったが、12日の株価は1653▼361と暴落した。

NYダウや円相場に対する日経平均等の反応も、常識外れになることが多く、やりにくい。

と言うわけで、株式市場は暴風雨状態、容易には予想が不可能な状態と心得られたい。持ち高は少なめに、相場が落ち着くのを待ちたい。
NYダウは現在は110ドル安程度、日経平均先物・大証夜間は、一時300円超の下げだったが、現在は185円安。
こちらも朝になると、全く別の結果になっていることがむしろ普通と言っていいくらいだ。
いずれにせよ、こうまで日本株だけ下げるのも、やや異常、早晩是正されることを期待して、冷静に見て行こう。

2月14日 0時38分記  
株価が下がれば弱気、上がれば強気では、どうしようもないわけだが、新聞、テレビ等のマスコミは、こうした下落局面では、弱気に走ることがほとんどだ。
天気予報が「折り畳みの傘をお持ちになると安心です」をやたら言うのと同じ心理なのだろう。雨が降るか降らないかを的中させようという熱意はほとんどなく、傘さえ持たせりゃ、苦情は無かろうというわけだ。

日経の10日(土)朝刊1面は「再建バブル転換点」の大見出しに続け「金利発株安の流れ強まる」という中見出しを掲げている。
こういうのを見せられると、大半の個人投資家は不安に駆られるだろう。しかし、この日経記事を書いた編集委員の方がどういう方か、想像を働かせてみよう。
私とて、個人的に知っているわけではないので、あくまで想像だが、株式投資は、少なくともよほど昔はいざ知らず、最近はやっておられないとみるべきだ(会社の内規により)。私が今回の本の「いわゆる株のプロは信用できるか」(P35~)で論じたのは、まさにこのことである。実戦の世界で生きているとは思えない方の意見に左右されるのはいかがなものかということである。

現時点で、この世界的株安が、今後どうなっていくかを読み切るのは難しい。どうなるか分からないという前提で、我々は、この相場に臨むところだろう。ただし、過度に弱気になるのはどうか。多くの場合、こういう場面では強気が勝利を占めたことが多いというのが、前稿の趣旨である。

さて09日(土)のNYダウは330ドル(1.2%)高と大きく反発した。
これを受けて、12日(月)の、韓国、中国、ヨーロッパ各国株も上げている。NYダウ先物(CME)も現時点で大幅高となっている。
CME日経平均先物は小幅高。

不安に駆られている方も多いかと思い、途中ですがとりあえずアップ。

2月12日 22時23分記

決算発表後の株価の反応が、極端になり、なかには理解しにくいものも多いのも、ここに来ての特徴だ。
ロジネットは、うっかりしていて決算発表(08日11時00分)を見逃していて、おかしなことを書いてしまったことをお詫びする。
4-12月期決算は経常利益が21.58億円(前年同期は17.83億円)で、文句のない好決算だった。(当然のように)会社は2400億円の通期予想を変えなかったが、前期は1-3月期の経常利益が3.92億円だった。今期は四半期、期を追うごとに前年同期を引き離しているので、1-3月期は5.5億円~10.0億円程度上回るとみる。通期の予想経常利益は26.0億円~26.5億円程度(会社予想は24.00億円)が期待できよう。
株価は決算発表直後に119円高したが、翌09日は全般安に引きずられて71円下げた。13日からは好業績を素直に評価する相場が期待される。

ウィルグループは07日引け後、決算を発表、08日は1637▼226の急落。文句のない好決算だったのだが。
東洋合成は09日引け後、好決算を発表。PTSでは1730▼284と暴落。
どちらも刹那的なおかしな反応なので、早晩、まともな反応になるのではないか。
永谷園は09日14時00分にまずまずの決算発表、引け値は1425△25で、珍しくまともな反応。
ザ・パックは09日、引け後、好決算を発表した。

その後だが、NYダウは160ドル高。CME日経平均先物は48円安。NYダウが09日と合わせると490ドル高に対し、日経平均のこの下げはどうしたことか。ただ最近は先物があまりあてにならないように思うので、その辺も頭に入れておかれたい。
NYダウは激しく上下していて終わってみないと分からないことでもあり、予断を持たず慎重に行けということだろう。

2月13日 0時40分記
現在NYダウは180ドル近い下げだが、終わってみないことには分からないので、これについては書かない。

ここでは東京インキについて、それと最後の方でロジネットについて書く。
なおウィルグループの決算と08日の急落については前稿を読まれたい。

東京インキ(推)が4-12月期決算を引け後、発表した。
すばらしい内容だったと思うが、反応はいま一つのようで、PTSでも売り買いともほとんど注文がなく、売買も成立していない。

経常利益は前年同期比21.5%増益の14.99億円だった。会社は通期予想を変更しなかったが、通期の予想経常利益は前年同期比2.4%増の15.00億円だから、上方修正しないのは、どうかしているんではないかと言いたくもなる。
さすがにここまでくると、会社も気が引けるらしく、以下のような言い訳コメントを出している(決算短信)。

>通期連結業績予想に関しましては、現時点においては連結業績が順調に推移し、営業利益、経常利益および親会 社株主に帰属する当期純利益につきましては、前回発表予想数値(平成29年8月7日発表)にほぼ達しておりま す。しかし、通期連結業績予想数値が現時点において修正開示基準要件に満たしていないことと、また今後の経済 情勢や当社グループを取りまく事業環境等を考慮し、前回発表数値を変更しておりません。今後、通期の連結業績 予想に修正の必要が生じた場合には、速やかに開示いたします。

やや独りよがりで分かりにくい文章だが、真意はこういうことだろう。

            営業利益   経常利益   純利益
通期予想       1250      1500      1040
4-12月期実績   1244      1499       994

つまり、4-12月期で、すでに通期(4-3月期)予想の数字にほぼ届いているが、修正しなくてもおとがめなしのレベルなので、修正しない。(しかし99%修正になる)

これでも、株価がどう動くか分からないというのが、今の狂った相場だが、まともなら300円高くらいが妥当なのだが。

【ロジネットの決算は?】
1.30日にヤマトHDの好決算が発表され同社株は翌日急伸した。
続いて2.02日にはSGHD(佐川急便)も今期業績の上方修正を発表した。
いずれもアマゾンなど宅配便運賃の値上げが大きく寄与している。
こうなるとロジネットの今期業績にも期待ができよう。ロジネットの場合、9月中間期業績が経常利益12.00億円予想のところ、12.85億円で着地(通期予想は変更せず)しており、いわば下駄はき状態だ。通期24.00億円予想だが25億円~25.5憶円程度への上方修正が期待できよう。

2月09日 0時02分記
ここで弱気になってどうするという趣旨のことを前稿で書いたわけだが、08日の相場は強気弱気入り乱れ、やや危なっかしい展開だったが、結局は、日経平均1.1%(245円)高、JQは1.9%、マザーズは3.6%の大幅高となった。

ともに好決算を発表した、ウィルグループ、ダイトロンの株価は、明暗がくっきり分かれた。

ウィルグループ  1637▼226
ダイトロン     2486△353

ウィルグループのこの下げは異常だと思うが、どうもよく分かっていない方が多いようなので、これについて急遽書くことにする。
数字は経常利益、単位は100万円。

         4-6月期  7-9月期  10-12月期  1-3月期   通期
2017年3月期    115    484      535      846   1980
2018年3月期    525    774      776     予175   予2250  

08日発表の4-12月期決算は経常利益が2075(前年同期1134)という驚異的好決算だったが、通期予想を変更しなかったのと、投資家の不勉強の故か、09日の株価は上記のような大幅安となったわけである。
しかし、2018年3月期の予想経常利益は、上表のように175ということになり、前年同期の846の2割強という論外な数字なのである。
結論だけ書こう。1-3月期の経常利益は770~1050の範囲に収まろう。
よって通期の予想経常利益は、会社の言う2250や四季報の予想する2500をはるかに上回って2900前後になると私は予想する。
EPS50円で株価が割高と言いたいらしい書き込みも見られるが、これなども問題が多い。
1株利益は上方修正必至の上、来期業績は大幅増益が見込まれているからである。

それはそれとして、08日、引け後、好決算を発表、上方修正もした同業のUTグループと比較してみよう。
             
             株価    実質1株利益    実質PER
UTグループ       3440円     88.3円      39.0倍
ウィルグループ      1637円     92.7円      17.7倍

注=UTグループの株価は上方修正を受けて値上がりしているPTSの株価。ウィルグループの1株利益等は経常利益を私の予想の2900で算出。
細かいことを言えば、いろいろ修正の余地はあろうが、基本的には、上記のような見方が妥当なのである。
UTグループに比しウィルグループの実質PEは半分以下、つまり株価は妥当値の半分以下とも言えるのである。
両社の業績推移等を見れば分かるが、売り上げ等はほぼ同じ(2013年3月期では売り上げが少なかったウィルグループが2019年3月期には逆転予想である=四季報)、ここ5年くらいの成長力=経常利益の伸びを見てもウィルグループはUTグループを大きく上回る。
投資家はえてして今の株価を妥当と判断と言うか黙認しがちだが、ウィルグループに限って言えば、どうみても下げ過ぎだ。もともと動きのいい株である。近々、大きく戻すとみる。

2月08日 22時47分記

相場については深夜。
これに続けるか別稿にするか未定です。

     

 

2018.02.08 へこたれず
地震とか戦争といった突発的事件以外で、これだけ急落したことはないのではというくらいの下げだったわけだが、そのあとの展開も、また、予想を超えたものだった。
07日は前日のNYダウ急騰(567ドル=2.3%高)を受けて、大幅高で始まり、ほどなく743円高まであったのだが、後場に入ると様相一変、安値をわずか上回る35円(0.2%)高で終えた。
こういう相場を見せられると、極端な弱気になったり、中には自暴自棄になったりしがちだが、そう悲観的になることはない。

簡単に、私の経験をもとに対処方針等を書いておこう。
ブラックマンデー、阪神大震災等でも、結局は比較的短期に、相場は戻している。第1波の下げですぐとかならともかく、第2波まで食らってから売るのは、傷口をさらに広げるだけになることがほとんどだ。
相場に挑む者は強靭な精神力で強気でなければならない、気の弱い方は相場をやらない方がいいというのは、私の個人的信条。人にはそれぞれの行き方があり、それは尊重されなければならない。
ただ、基本的に強気が勝利するということを言いたいわけである。
大きな下げで弱気が正解だった唯一とも言っていい例が、バブル崩壊だった。あの時は延々(10年くらいか)下げ相場が続き、ついに私は晴耕雨読とうそぶいているわけにはいかなくなり、塾教師で生活費を稼がざるを得なくなったのだった。
今回は、そういう事態になるはずもなかろう。弱気は禁物である。信用でやってる方は委託保証金率に気を配り、慎重に、しかし弱気にならず、この難局を乗り越えよう。
07日のおかしな相場で、世界の孤児的な下落率になってしまった日本株は、今度は仕切り直しで、前日の忘れ物(上げるところを上げなかった分)を取り返すべく、日経平均先物・大証夜間は現在295円高となっている。

ダイトロンは15時30分に2017年12月期決算を発表した。経常利益は23.00億円予想(四季報予想も同じ)に対し25.83億円(前期は18.63億円)、18年3月期は28.00億円を見込む。
配当も2016年12月期の30円から45円に増配(四季報予想は35円予想)、18年12月期はさらに50円(四季報予想は35円~40円)に増やす。文句のない好決算に、PTSでは2300△167。

ウィルグループも15時00分に4-12月期決算を発表。
経常利益は前年同期比2.8倍の20.75億円。通期予想22.50億円は変更しなかったが、早晩、大幅上方修正は必至だろう。PTSでは1959△86。

2月08日 0時00分記